近藤ゆか耳鼻咽喉科

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耳鳴り

※ 当院では、耳鼻咽喉科全般の診療を行っております。
ホームページには一部の疾患のみを掲載しておりますが、
その他の病気については現在作成中ですので、出来上がり次第、掲載予定です。
耳・鼻・喉でお困りの方は お気軽にご来院ください。

 

症状

周囲に音がしていないのに音がしているように感じます。頭や耳の中で「ジーン」「キーン」といった音が聞こえるのが特徴です。慢性的に起こり、軽い不快感から、不眠、ときにうつ状態など、大小のストレスを引き起こす場合があります。
 
急に生じた耳鳴りは急性感音難聴の自覚症状であることもあり、年々、耳鳴りの患者数は増加傾向にあります。
40代~70代の方の約22%の方に耳鳴りの自覚症状があると言われています。
40代:19%、50代:21%、60代:24%、70代:27%
 
また、耳鳴りを感じる人の4人に1人が常時耳鳴りを感じていると言われています。

 

原因

耳鳴りが起こるメカニズムとしては「内耳(蝸牛)の障害」が起きているからです。
 
病気を原因として耳鳴りが起こる場合には下記のような疾患が挙げられます。
外耳の病気⇒耳垢栓塞・外耳炎・外耳道狭窄 など
中耳の病気⇒耳管狭窄症・滲出性中耳炎・急性中耳炎・慢性中耳炎・真珠腫性中耳炎など
内耳の病気⇒騒音性難聴・突発性難聴・メニエール病・老人性難聴など
聴神経~大脳皮質の病気⇒聴神経腫瘍・脳梗塞・脳出血など
 
年齢を重ねるにつれて、耳鳴りを感じる割合が増える原因としては内耳の機能が低下し、老人性難聴となっている場合が多いと考えられています。

 

ご理解いただきたいこと

ともに内耳の障害である難聴と耳鳴りの違いは以下の通りになります。

難聴:内耳の障害により脳に届く音の電気信号が減る
    ⇒従来聞こえていた音が聞こえにくくなる
耳鳴り:内耳の障害により脳内の音の調節機能が変化する
    ⇒正常に音の調整ができないため、聞こえている音の情報が崩れることにより、耳鳴りがする

 

治療法

当院では耳鳴りの治療法としてTRT療法を行っております。
 
TRT療法とは、耳鳴り順応治療法とも言い、脳が耳鳴りの音に順応するよう訓練する方法です。
 このTRT療法はカウンセリングとTCIというノイズ発生器(補聴器のように耳に掛ける器械です)を使用した音治療により行われます。
カウンセリングでは耳鳴りが意識に強く残り生活に支障をきたすしくみを理解していただきます。
音治療はTCIから発生する心地よいノイズを聴くことで耳鳴りの意識を小さくします。
これにより通常は6ヶ月から1年半程度で耳鳴りが軽くなっていることを自覚しますが、早い人は1ヶ月程度で効果がでる場合もあります。
最終的にはTCIをつけていなくても耳鳴りが気にならなくなる人もいます。
 
但し、加齢によって生じる耳鳴りは現在の医学では治療が難しいという現実があります。
大切なことはカウンセリングを取り入れることで、出来るだけ気にならないような方向に導いていくことです。精神的なもので発生している耳鳴りに関しては、原因を突き止め、精神的なストレスがかからないように対応策を講じていくことが必須です。
他の疾患が原因の場合は各々の疾患の治療を行うことで治療をすすめていきます。